HALOの話
こんにちは。
前回の投稿がまさかの58日前で正直なにやってんだって感じですが、とりあえずF1の話をします。
F1 2018シーズンといえばなんといってもToroRossoHondaが日本人にとってビッグな存在ですよね。Rd1は残念でしたが、Rd2BahrainGPではP4!あの「Now,We can fight」もここで生まれました。
そしてもう一つ、全体的な変化としてHALOの装着義務が生まれたことです。
HALOとは...和名で言うと頭部保護デバイスです。名前の通り頭部を保護する役割を持ちます。画像はToroRossoですが全チーム共通でHalo装着義務があります。FIAは三つの会社のHaloしか認めておらず、自社開発はできません。
そのかわり、エアロパーツの付加は認められており、上部にウイングがついていたりします。
2018 Rd4 AzerbaijanGP Q1のクラッシュ寸前のシーン
ーHALOのメリットデメリットー
ウイングを付加することで乗り降りが難しくなるみたいです...
自分はこの乗り降りが最大の弱点だと思います。例えばERSジャンプのシーンです。
ERSジャンプとは...今のF1はハイブリッドなので当然高圧高電流が流れているわけです。もしバッテリーが放電してしまっているときに、乗っているときは電流は流れませんが、もし降りるときに片足をついて降りてしまったら... 当然脚がアースのやくわりをもって感電事故が起こります。これを回避するために両足でジャンプするのですが、これが難しくなるのでは?という懸念があります。2017年でルノーのHulkがノーズまででてジャンプしていました。まずそこまで簡単に出れるのか?という疑問です。まだ18シーズンで見ていないので気になるところです。
ではメリットはどうなのでしょうか。
これは個人的な意見になってしまう気もしますが、チームの工夫がみれること、です。
2018 Rd5 SpanishGP S.Vettel
このようにHALOにウイングをつけて後方気流対策を施しています。(なおFIAからミラー上部のウイングをしてきされ、次戦Rd6MonacoGPで禁止)このようなチームの工夫がみられて感心させられます笑
また本題の安全性についてです。
動画の通り頭部を保護することができます。IndyCarではシールド型を採用しています。F1でなぜHALOが採用されたのかというと、推測ですがS.Vettelの発言をもとにしている可能性があります。
2017年 BritishGP FP1 S.Vettel
このめまいがしたという発言がもとにHaloになったのではないかと推測しています。見た目はかっこよく感じますが、ドライバーの意見を優先するべきでしょう。
また、結果的に...ですがHaloが追加されたことで助かったのかもしれない事故も2018ではありました。
これはこわい #f1jp pic.twitter.com/vWDBCye16O
— どきゃ (@Dokya0513) July 7, 2018
この事故は結果的に...ですが、あって助かったような事故なのかもしれません。仮にアームが折れて本来ならタイヤは飛ばないようになっていますが、あのまま飛んで来たらハートレイは危なかったかもしれません。このように有用性は感じられます。またF2で起きた福住と牧野の事故はHALOがなかったらまずかったですね。
F2 SpanishGP 本選での牧野と福住のクラッシュ
総括
このようにHALOには賛否両論がありますが、僕としてはアリだと考えています。ドライバーの死。これほどF1を衰退させていくものはありません。アイルトンセナの死が日本でのF1人口に影響をもたらしましたし、ビアンキの死で一般人に与える影響はよくなかったはずです。17シーズンからコーナ性能が上がったためスピンが増えた印象です。ですからなおさら必須なものなのかなと思っています。
しかしながらセナが亡くなったあとに安全性が考慮され、ビアンキが亡くなってVSC(バーチャルセーフティカー)が生まれたのも皮肉な話です。
HALOのお話、終わり